人事発表のシーズンですね。これから入職される方、人事異動で初めて病棟に配属される方、どのような心境でしょうか。
不安や緊張、期待感など、さまざまな感情が出てきますよね。しかし、配属前に準備や情報収集をしておくことで、配属後の業務に取り組む上で自信を持って臨むことができます。
本記事では、病棟で働くために必要な知識やスキル、ストレスや人間関係の管理方法などについて解説していきます。初めての病棟配属に不安を感じている方や、今後のキャリアアップを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
病棟経験なしで、手術室から一般病棟に人事異動したことがある私が解説していきます。初めての病棟配属に不安を感じている方や、今後のキャリアアップを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
1.配属前に知っておくべきこと
病棟に配属される前には、配属先の病棟の情報を収集することが大切です。具体的に解説していきます。
病院や病棟の特徴や方針の確認
配属先の病院や病棟の特徴や方針、取り組みなどを確認しましょう。
例えば、病院の規模や専門性、看護師編成やスタッフの教育体制、看護体制について知ることができます。
勤務形態の確認
勤務形態について確認しましょう。
看護師長によっては休みの申請が月何日までとか連休を必ず入れてくれたりとかあります。
配属先の先輩看護師やメンバーの情報収集
配属先の先輩看護師やメンバーの情報収集も大切です。
例えば、現場での業務や人間関係、ストレスに対する対処法などを聞いておくことができます。
2.病棟での業務の流れ
看護師病棟での業務の流れには、患者さんへの看護、チーム医療、ドキュメンテーションなどが含まれます。業務の流れを理解し、スムーズな業務遂行ができるようにしましょう。
患者さんへの看護
看護師病棟で最も重要な業務は、患者さんへの看護です。患者さんの状態や症状を把握し、看護計画を立て、実践していきます。
チーム医療
看護師病棟では、医師や薬剤師、リハビリ職などと協力して、チーム医療を実践します。各職種が連携し、患者さんの健康状態を改善するためのケアを提供します。
看護過程に沿った看護記録
看護過程に沿った看護記録は、患者さんの情報や看護計画、医療処置などを正確に記録することが重要です。看護師病棟では、患者さんの状態を日々観察し、その結果を正確に記録することが求められます。
また、医療処置や薬の投与なども記録することが大切です。
[st-kaiwa1]大体がケアから始まり記録で終わります。入院をとったり、OPだし迎え、ICU迎え、検査、など業務が多いです。一日のスケジュールをしっかりと管理しないと残業時間が〜(泣)
3.必要なスキル・知識
疾患や薬の知識や看護スキルを身につけることで、スムーズな業務遂行ができるようになります。以下に、看護師病棟で必要なスキルや知識を大まかに紹介します。
コミュニケーションスキル
患者さんや家族、医師や他のスタッフとコミュニケーションを取ることが多く、業務において非常に重要です。良好な人間関係を築くために、コミュニケーションスキルを磨きましょう。
臨機応変な対応力
病棟では、急変や緊急事態が起こることがよくあります。その際には、臨機応変に対応する力が求められます。適切な判断力や素早い行動力を身につけましょう。
日頃から急変時対応のイメージトレーニングをしておくと慌てずに対応できたりします。また、看護師のなにか変だなっていう直感は割と当たることが多いので、臆せず先輩に相談することも大事です。
医療知識の習得
病棟では、病気や医療処置に関する知識が必要となります。疾患や薬剤、検査方法などについての理解を深め、常に最新の医療情報にアップデートして行きましょう。
4.ストレスや人間関係の管理方法
病棟での業務は、ストレスがたまりやすい環境です。また、人間関係のトラブルが起こることもあります。そこで、ストレスや人間関係を上手く管理する方法を紹介します。
ストレス解消法
ストレスをため込まないために、適度な運動や趣味、休息などを取ることが重要です。また、ストレスを吐き出すために話し相手を見つけることも有効です。同僚や上司、相談できる相手を見つけましょう。
規模がそこそこの病院にはメンタルヘルスが入っています。どうしても同僚、上司に相談しにくいならそれを利用するのも一つの手です。
コミュニケーションの改善
人間関係のトラブルは、コミュニケーションの不足が原因となることが多いです。
相手の意見をしっかりと聞くことや、自分の意見を明確に伝えることが大切です。
また、自分自身も相手の立場に立って考えることができるようになると、人間関係の改善につながることがあります。
チームワークの重視
病棟では、患者さんのケアをチームで行うことが多いです。
そのため、チームワークの重視が求められます。お互いに協力し合い、問題解決に向けて取り組むことが大切です。
5.配属後に気をつけること
ルールやマニュアルの理解
病院・病棟には、さまざまなルールやマニュアルがあります。
そのため、自分が担当する業務に関するルールやマニュアルをしっかりと理解し、守ることが求められます。
職場の雰囲気への適応
職場の雰囲気や風土は、病院・病棟ごとに異なることがあります。看護師長のカラーになることも多いです。
自分自身の適応力を高め、職場の雰囲気に合わせた行動を心がけましょう。
ストレスや負担の管理
配属後は、さまざまな業務に慣れるためにもストレスや負担がかかることがあります。
自分自身の負荷やストレスを適切に管理し、業務に取り組むことが大切です。
6.まとめ
病棟に配属されたら知っておくべきことや必要なスキル・知識、ストレスや人間関係の管理方法、配属後に気をつけることについての解説となります。看護師病棟で働く上で、これらのポイントを押さえておくことは非常に重要です。
また、病棟で働くことは、患者さんやその家族との触れ合いが多いことから、感情的な負担がかかることがあります。そのため、自分自身のメンタルヘルスを大切にし、適切なケアを行うことも重要です。
最後に、病棟で働くことは、やりがいや成長の機会が豊富なところです。直接的に患者さんの回復や笑顔を見ることができることは、とてもやりがいを感じることができます。病棟で働くことを通して、自分自身も成長し、良いキャリアを築くことができるでしょう。